「危険日に性行為を行なってしまった」など、あまり人には相談できない話ではありますが、「もし妊娠してしまっていたら」などの不安はとても大きいものです。そんな方のために危険日の性行為と妊娠に対する避妊方法についてまとめてまいります。

前世代の避妊薬に多かったエストロゲン

経口避妊薬ピルは、どれも同じようなものと思っている方が多いかもしれません。しかし実用化から50年以上の歴史があり、大きく第1世代・第2世代・第3世代に分かれています。一般には新しい製品ほど効果が高いはずですが、ピルに関しては使い勝手や相性の問題もあって、現在でも前世代の薬を愛用している人が少なくありません。自分が使おうとするピルの種類と、長所やリスクについて知っておくことは重要です。
ピルは黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用によって排卵を抑え、避妊効果を発揮する薬です。しかし黄体ホルモンだけでは効き目が弱いため、卵胞ホルモン(エストロゲン)が配合されます。最も初期の第1世代ピルは、このエストロゲンが大量に含まれていました。エストロゲンが多いほど頭痛・吐き気・むくみなどの副作用が出やすく、子宮頸がんや乳がんのリスクも高まることが知られています。
第2世代ピルになると、新しい黄体ホルモン剤が開発され、少ないエストロゲンでも十分な避妊効果が得られるようになりました。しかし黄体ホルモンには男性ホルモンに似た作用があるため、食欲や性欲が増進し、ニキビや多毛などの副作用が現れるようになります。ピルを飲むと太るという説は、この時代に生まれたと考えられます。
このような欠点を克服するべく開発されたのが第3世代ピルです。さらに新しいホルモン剤の開発により、副作用を可能な限り抑えつつ、以前と変わらない効果を実現しています。しかし血栓症のリスクが第2世代より高くなるという報告があり、一部の国では規制が行なわれました。現在ではリスクに差はないというのが定説になっていますが、日本では手に入りにくい状況が続いています。